第5章|本業への全力投入

出世を目指せ(2001–)

本業に全力

2001年、この時期は迷いなく「本業」に全力を注ぎました。
副業や投資に目を向けるためにも、まずは自分の土台である会社での評価を高めることが先決だと考えたのです。

実際、私は技術者という仕事が大好きで、自分にとって天職だと思っていました。
仕事とは課題を解決することです。
課題を解決することで給料をもらえるのです。
難易度の高い課題を解決できるように、自分のスキルを向上させることが必須です。
まずはここに全力を投入しました。

会社員としての価値は、成果で測られます。
当時私は「課長代理」の立場で、技術屋+マネジメントが私の課題でした。
課長代理は「エースで4番」だ! 私がよく使っていたフレーズです。
効率的に仕事を進める技術、チームをまとめるマネジメント力を磨き、結果を出し続ける。
その積み重ねがさらに昇進につながり、給料が上がります。

意外と私はマネジメントも向いていました。
組織を育てるのも大好きでした。

管理職は会社が求めているものを提供することが求められます。
ここがわかっていないと会社に対する不満ばかり溜まりますよね。

給料が上がれば、その増額分は迷わず持株会への拠出を増やす
2008年以降、会社の株価はリーマンショックで低迷しており、同じ金額でも多くの株を買える絶好の機会。
結果として、順調に株数を増やすことができました。

最終的には会社規定の上限の月8万円+ボーナス40万円を拠出していました。


自分なりの仕事術を構築

出世や成果は、運や偶然ではなく「再現性のあるやり方」から生まれます。
私がこの時期に確立した仕事術は、今でも役立つものばかりです。

信頼と信用を区別する

  • 信用は信じて用いること。上司が部下に仕事を任せること
  • 信頼は信じて頼ること。部下が上司を信じて仕事に全力を出すこと
    この2つを混同せず、上司部下間の関係を構築することが重要です。

最速でPDCAを回す

完璧を目指して動かないより、小さく試して早く修正する方が圧倒的に成果が出ます。
「計画 (課題)→ 実行 → 検証 → 改善」のサイクルを、週単位・日単位で回す意識を持ちました。
できるだけ最速で回しましょう。

PDCAは本当に仕事の基本です。
古い概念とあなどっている人は損をしていますよ。

職場の人間関係は「友達作り」ではない

職場は仲良しクラブではなく、利益を生み出すチーム。
お互いを尊重しながらも、成果に直結する行動を優先しました。
別に仲良くなくてもいいんです。
人の目は必要以上に気にしなくていいんです。

集中するためのリラックス

集中する時は一気に集中、終わればリラックス
この切り替えが、長期戦で燃え尽きない秘訣です。

自分のエンジンの回転数をコントロールしましょう。
リミットまで回すためには、時にはリラックスも必要な技術です

決断は「秒で」

迷いが長いほど、チャンスは逃げます。
7割の確信があれば動く。これがスピード感を生む行動原則です。

決断は1分以内で「秒で」決めましょう。
1分以内で決められない案件は、まだ準備ができていない状態です。

プロフェッショナルは1万時間

1日3時間×10年、または1日8時間×3年以上。
このくらいの時間を本業に投じて初めて、プロの領域に到達できます。
やっぱりプロになるためには研鑽する時間が必要です。
「継続は力なり」を、私は本業で実感しました。

さらに学びたい方へ:仕事術の詳細解説

本章で触れた仕事術は、別サイト 「会社員のための戦略的キャリア開発プログラム」実践手順・事例つきで詳しく解説しています。

  • 信用と信頼の違い:上司・部下の正しい関係構築
  • PDCAの実践:小さく速く回して成果を出す
  • トラブル対策と段取り:成長につなげる7ステップ
  • 朝のルーティン:やる気と集中力を引き出す
  • 出世する人の3つの特性
  • 1万時間で到達するプロの作り方 ・・・など多数
🔗 STEP学習メニューの詳細を見る


出世しよう!

出世は自己満足ではありません。
より大きな裁量、より多くのリソースを得て、自分の影響力を広げるための手段です。
そして、その成果が報酬に反映されれば、資産形成の加速度は一気に上がります。

本業に全力を注ぎ、出世し、増えた収入を投資に回す。
この黄金ループこそ、私が2001年以降に築いた成長の基盤でした。

出世するということは背景や課題が明確に認識できているということです。
そのうえで組織を育て、成果を出せる集団にしていくことは社会人として、この上ない喜びですね。

出世して給料が上がっても調子に乗らず、余剰資金資産形成に回しましょう。

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